不動産写真の外注相場は?撮影代行・レタッチ外注・AI補正の費用と使い分け
「不動産写真 外注 相場」で調べると、数千円から数十万円まで幅のある数字が並び、結局いくらかかるのか分からない——そう感じたことはないでしょうか。理由はシンプルで、「外注」と一口に言っても中身が3種類あり、価格の決まり方がまったく違うからです。この記事では、建築・不動産の撮影を本業とする立場から、3つの外注方法の費用構造と使い分けを整理します。相場の数字は、出典を示せる範囲に絞って掲載します。
外注の選択肢は3つ
| 方法 | 渡すもの | 価格の単位 | 納期の目安 |
|---|---|---|---|
| 撮影代行(撮影から任せる) | 現地への立ち会い・鍵の手配 | 物件(案件)単位の見積もり | 日程調整+納品まで数日〜 |
| レタッチ外注(人力の補正) | 撮影済みの写真データ | 1枚単位が一般的 | 営業日単位が一般的 |
| AI自動補正(ツールで補正) | 撮影済みの写真データ | 1枚単位(月額制・従量制) | その場で処理 |
撮影そのものから任せたいのか、手元にある写真を仕上げたいのかで、まず選択肢が分かれます。後者であれば「人に頼む(レタッチ外注)」か「ツールで済ませる(AI自動補正)」かの比較になります。
それぞれの費用はどう決まるか
撮影代行 — 「一律の相場」が成立しにくい理由
撮影代行の料金は、次の要素の組み合わせで決まります。
- 移動・拘束時間 — 出張エリア、1件あたりの撮影時間
- 撮影点数・内容 — 室内のみか、外観・共用部・眺望まで含むか
- 後処理の範囲 — レタッチ込みか、HDR合成まで行うか
- 撮影者の専門性・機材 — 建築写真の経験、広角レンズ・照明機材の有無
同じ「1物件の撮影」でも構成次第で金額が大きく変わるため、ネット上の一律の相場を鵜呑みにせず、同じ条件で2〜3社に見積もりを取るのが確実です。見積もり時は「撮影点数・納品枚数・レタッチの範囲・二次利用の可否」を揃えて比較してください。
レタッチ外注 — 単価は「作業内容」で大きく変わる
撮影済みの写真を人力で補正してもらう場合、1枚単位の課金が一般的です。単価を左右するのは作業内容で、おおむね次の順に高くなります。
- 明るさ・色・傾きの基本補正(軽い作業)
- ブラケット撮影素材のHDR合成(複数枚を1枚に合成する作業)
- 不要物の除去・バーチャルステージング(判断と手作業が多い加工)
人件費が主体のため、依頼枚数が多いほど単価交渉の余地が生まれる一方、納期は営業日単位になります。「今日撮って今日掲載したい」という運用には向きません。具体的な単価は事業者・作業内容による幅が大きいため、こちらも実際の見積もりで確認するのが確実です。
AI自動補正 — 1枚数十円台からで、その場で完了
明るさ・色・傾きといった物件写真の定型的な補正を自動化したツールを使う方法です。ここは出典を示せる数字があります。
- 国内のAI写真加工サービスには、公開価格で1枚あたり20円〜150円(契約内容により変動)という例があります(運営会社の公表資料より・2026年7月時点の当社調べ)
- 弊社の RoomBright は月6ポイントまで無料、有料プランは写真補正1枚あたり約65円〜98円(月間のポイントを使い切った場合の実質単価。例:ライト ¥9,800/月100ポイント=98円/枚 〜 プロ ¥98,000/月1,500ポイント≒65円/枚。AIステージングは1枚2ポイントなのでこの倍になります。料金ページ参照)
人力レタッチと違い「納期」という概念がなく、アップロードすればその場で処理されます(1枚あたり通常数十秒程度。画像サイズや混雑状況により変動します)。レタッチの知識がない営業担当でも扱える点も、日常運用ではメリットになります。暗い室内写真がなぜ発生するのかは「物件写真が暗い原因と明るく補正する方法」で解説しています。
ケース別の使い分け
| こんなとき | 向く方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 竣工写真・ブランドサイトのメインビジュアル | 撮影代行 | 撮影段階の品質(構図・ライティング)が成果物を決めるため |
| 不要物の除去など、人の判断が要る特殊な加工 | レタッチ外注 | 定型処理の範囲を超える加工は人力対応が必要なため |
| 日々の物件写真を掲載水準に整えたい・スピード重視 | AI自動補正 | 1枚単位・その場で完了・非専門の担当者でも扱えるため |
実務では「メインカットはプロ撮影、日常の物件写真はAI補正」のような併用が現実解です。全カットをプロ撮影にする予算がなくても、掲載写真の水準を底上げできます。
外注前に確認したい3つの注意点
- 納品データの利用範囲 — サービスによっては、加工後の写真の権利が事業者側に残る、用途が物件広告に限定される、第三者への納品(再販売)が禁止されるといった規約があります。特に撮影代行業者・制作会社が顧客への納品物として使う場合は、規約を必ず確認してください。
- 加工の範囲 — 存在しないものを描き足す・実在するものを消すといった加工は、不動産広告では優良誤認等のリスクがあります。詳しくは「不動産写真のレタッチはどこまでOK?」で解説しています。
- 写真データの取り扱い — 顧客物件の写真を預ける以上、アップロードした写真がAIの学習に使われないか等、データの扱いは確認必須です。
不動産写真の自動補正くん RoomBright — 1枚単位で使えるAI補正
建築・不動産撮影を本業とする弊社が、自社のレタッチ工程をツール化しました。月6ポイントまで無料、有料プランは写真補正1枚あたり約65円〜98円。補正後の写真の権利はお客様に帰属し、アップロードした写真がAIの学習に使われることはありません。
無料で試してみるまとめ
- 「外注」は撮影代行・レタッチ外注・AI自動補正の3種類で、価格の決まり方が異なる
- 撮影代行・レタッチ外注は条件次第で金額が大きく変わるため、同条件での相見積もりが確実
- AI自動補正は1枚数十円台からで、納期なし・その場で完了。日常運用との相性が良い
- メインカットはプロ撮影、日常写真はAI補正、という併用が現実解
※本記事の価格情報は2026年7月時点の当社調べです。他社サービスの公開価格例(1枚20円〜150円)は運営会社の公表資料に基づきますが、料金体系は変更される場合があります。正確な費用は必ず各事業者の最新の公表情報・見積もりでご確認ください。RoomBrightの料金は料金ページの公表プランに基づきます。